「絵の描き方は簡単です。こうやってアタリを描いて、それを元に描いていけば〜……」
絵の講座を読んでいると、こんな感じで説明されていることが多いのですが、ちょっと待てよ。
「その間に何があったのか説明してくれー!!」
と思った事はありませんか?
というわけで、今回はルーミスアタリ(顔編)について考えるの続きです。前回の記事を読む場合は↓。
アタリで輪郭を作るためには、顎部分の形を三角から進化させないといけないのでは?
前回は話が長くなったからと言うわけでぶった切ったワケですが、取りあえず続きを考えていきますよ〜。
この前話した内容を簡単にまとめると、ルーミス先生のアタリは顔を骨で考えると分かりやすいけど、輪郭の形がつくれなかったら難しいだったよね?
あとは、やっぱり描いたらズレるんだけどっていう感じで終わりました。
で、今回は何から話を進めていこうか?
まずは、輪郭の形をどう決めれば良いのかってところから考えていこうかなと思う。というわけで本題だけど、前回のアタリで描いた丸と三角だと、何で輪郭が作りにくいと感じるんだろう?
うーん……頬の肉や顎のえら骨の部分が無いから?
確かに、自分は勝手に仕上げの時にそれらを書き足しました。というか、ルーミス先生の見本も突然えら骨が出現してるんだよな。
やっぱり、頬肉やえら骨が無いからアタリで描いちゃうと輪郭がおかしくなるで間違い無いんじゃ無い?
ということは、三角のアタリにその2つの部分を足してあげれば、もっと輪郭の形が作りやすくなる!ハズ。ってことなんだな!それじゃあ、早速描いてみますぞ!
前回取ったアタリ。にガイドを一本描き足そう〜♪そうすればあら不思議!
再び登場、アタリガイド!さて。このアタリにどうやって輪郭の形を足していきますかねー。
上手い人なら多分こう言う。「適当に描きます」って。
…………すまん。絵、上手くないけど言いたくなった。
でも、それじゃあ意味が無いよ。知りたいのは、ここからどうやったら完成の絵みたいになるのかってことだもの。
デスよねー。うーん……。じゃあ、こうしようかな。このアタリは丸と三角で描いてるのですがー……ってあれ?
ナカさんの描いたものは既に三角じゃ無くなってるよ。
ホントだー!!書き直します……。と言うわけで作り直した!これでどうだ!!
何か線がパキッとしてる!?
イラレで作ったからデス。図形と直線ツールを駆使したぜ!取りあえずザックリまとめるとこんな感じになったけど、一つずつ見てみることにしますぞ。先ずは①。これは前の話でやったところまでの情報でありますよ。
①が基本の形ってことだね。
そうです。ほいじゃ次は②!
②では、えらの部分を決めるって感じになってるね。
サンプルを見ると、えら骨のや頬の膨らみの位置を決めるために、丸と三角の起点の間に一本線を引いてアタリをつけているんだ。三角の辺と引いた横線の交わる部分がえら骨の位置になるってことかな?
サンプルを見ると、えら骨のや頬の膨らみの位置を決めるために、丸と三角の起点の間に一本線を引いてアタリをつけているんだ。三角の辺と引いた横線の交わる部分がえら骨の位置になるってことかな?
一応そのつもりで描いたであります。この接点は、全体を見ながら左右に動かして形を調整すれば、何となく輪郭って感じになるんじゃないかなぁ……。
③は、描き手の好みで省くかどうかを決めると良いと思う。けど、顎の先っちょって鋭角の三角じゃないから、若干台形になるように三角を調整した方が自然になるかなぁと思った。
この部分を広げるとがっしりした顎に、狭めるとほっそりした顎になりそうだね。
で、それを元に輪郭を作ったものが④だ!うん!気持ちよくズレた!
ズレてるけど、一応輪郭っぽい形にはなってるよ!一番初めのものよりはかなりマシになった。
と言うか、奥側の部分はえら骨じゃ無くて頬だよね?って突っ込んでおいた方がいい?。
と言うか、奥側の部分はえら骨じゃ無くて頬だよね?って突っ込んでおいた方がいい?。
…………ホントだー!!?
丸の下部分って三角だけじゃ形として分かりにくい。だから線を分割して形を変えてあげないとダメ。
向きや位置がズレるのはさておき。
丸と三角だけのアタリを元に仕上げたものの形がおかしくなってしまうのは、線の傾斜角度がきつすぎるからだと予想してみる。
丸と三角だけのアタリを元に仕上げたものの形がおかしくなってしまうのは、線の傾斜角度がきつすぎるからだと予想してみる。
確かに顔の下の部分を触ってみると、真っ直ぐな直線が一本って感じでは無いから、耳から顎先までを一本の線で描いてしまうのは違和感があるかも。
写真とかを見ても顎のラインは、耳から顎先まで斜めに一本の直線じゃなくて、耳から下に向かって一度下りた後に顎に向かって集約すると言う形の最低2本の線で構成した方がしっくりくるような気がするんだよ。
同じく頬も、真っ直ぐな直線じゃなく、頬骨の形に合わせてなだらかな形になっているじゃないですか。結構えら骨や頬肉の形っていうのは重要!なんだと個人的には思うのですよ。
同じく頬も、真っ直ぐな直線じゃなく、頬骨の形に合わせてなだらかな形になっているじゃないですか。結構えら骨や頬肉の形っていうのは重要!なんだと個人的には思うのですよ。
と言うことはつまり、①のアタリを使って顔を描くには、顎の部分は三角のままじゃなくて、角を増やして多角形にする必要があるってことになるのかな?
多分そうだと思うー。
理屈としては分かるんだけど、三角はダメだから点を増やして多角形にしようって言われても、やっぱり簡単に出来る事じゃ無い気がするんだけど……。
うーん……。とは言え、感覚で描いてしまっている部分を言葉にするのって、思った以上に難易度高いよ。どうしよう。
ルーミス先生は付け足すことで形をなめらかにするんだけど、それ以外の方法もあるっぽいよ。
ところで……このやり方を見ていて何となく思ったけど、これ、ヒトカクさんの方が分かりやすかったりするのでは?
hitokaku index
ヒトカクさんも有名だよね〜。あっ!これ、ルーミス先生の時は三角で作っていた顎の部分は、ヒトカクさんだと四角になっているんだね。
そうみたいです。ルーミス先生の場合だと、点を増やして外側に形を足していくやり方なんだけど、ヒトカクさんのやり方は、四角のブロック体を削り取って形を作っていくやり方になっているっぽいね。
造形で例えると、ルーミス先生が粘土を重ねて形を作る方法で、ヒトカクさんが木や石で作ったブロックを削りながら形を作っている方法って感じかな。
まとめ。
とりあえず、輪郭の作り方については何となく理解はしたけど、やっていく内に混乱してきたから、今回はこの辺りで一度話を締めようかと思うです。
それじゃあ、この辺でまとめになるのかな?今回は、丸と三角、丸と四角だけの単純な形だけだと、輪郭の形を整えるには情報が足りない感じがする。それを回避するためには補助線や点を増やして、形を多角形に変更していく必要があるよって話になったね。
その方法としては、基準となるアタリを膨らませていく付け足し型と、基準となるアタリを縮めていく削り出し型があるって感じでした。
これで、一応輪郭っぽい形に近づきはするけど……結局中心がズレているところは改善出来ていないし、まだ不自然な形になっちゃっているのが気にはなるよね。
これなー……どうやって改善していけば良いんだろう?正直分かんねぇっす。感覚的にはこうすれば良いのかな?ってのはあるんだけど、これをどう説明すりゃ良いのかが分からんのだよ……詰んだ。
と言うわけで、今回のまとめはこんな感じになりました。
・丸と三角だけのアタリで輪郭を作るのは、形を整えるときの難易度が高い?
・頬の膨らみや顎のえら部分があった方が、形は自然に見える。
・それらを作るために、補助線を足していく。
・足した補助線と先に引いたアタリ線の交わった点を調整して、形を整えていく。
・それ以外だと、丸の下に三角ではなく、四角をくっつけて削り出す方法がある。