顔を描くときのアタリ。あの線って何のために描くんだろう?

前回に引き続き、今回も顔の描き方についてです。

今回は、なんでアタリを描いた方が良いとオススメされるのかについてまとめていきます。

 

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まずは、アタリの線とはなんぞや?

前回は、顔を描くためには顔を作るパーツの配置を把握するべし!って話で終わってしまったよ。
福笑いやへのへのもへじを使って、どれがどこにあると顔に見えるのかをやってみたね。
そうです。なので、今回は、もう少しアタリについてまとめいこうと思います。
よろしくお願いします。
まず、絵の描き方の本やサイトでよく出てくるアタリという言葉。改めて説明すると、アタリというのは絵を描くときの目安として描く設計指示みたいなものなのだ。

あたりの説明

顔の場合だと、丸が頭全体、十字縦線が鼻のラインで、横線が目のラインになるのが一般的だね。
そうそう。で、まず縦線だけど、これは『正中線』です

正中線と鼻の位置

正中線は体の中心を通る線だよね。この線を中心に右と左が分割されているって考えると分かりやすいかも。鼻は顔の中心にあるから、体の真ん中を通る正中線の上に配置するって事だね。
それに対して横の線は、瞳の高さの補助線になります。
これは、瞳が頭から顎までのどの位置に来るのかを表しているですよ。
なので、この線を頭のてっぺんに近い所に上げれば顔が面長になるし、顎に近い場所まで下ろすと顎が小さくて頭がでっかちになるってことだね。

横線は目の高さ

大人の人を描く時は横線を中心より上の方に、子供を描くときは横線を中心より下にするといいね。

線の高さで年齢を調節

応とも!まぁ、横ラインに関しては参考資料によって若干異なる部分のアタリにつかっている場合もあるみたいだけど、それはまた次の機会に。

 

角度をつけて描く場合も基本は一緒。顔の向きに合わせて十字の位置を変えていこう。

もの凄く簡単にアタリの線についてまとめてみたけど、覚えるのは丸が顔の輪郭(頭頂部から顎まで)、縦線が身体の真ん中の正中線、横線が目の高さの目安線というたった3つだけであります。
角度を付けて描く時に十字の線が右に行ったり左に来たりするのは、顔の向きが変わるために身体の中心の向きが変わるからだね。
そうであります。実際に描いてみるとこんな感じになるかと。

向きを変えたあたり

ところで、この十字線だけど、真正面の場合は線を真っ直ぐに描くのに角度が斜めになると湾曲するのはどうして?直線で描くのはNGなの?
おうっ!?そこは普段意識して描いてなかったや。えーっと…斜めの角度を描く時に線を湾曲するかどうかは、描く人の自由で良いと思うよ。
自由で良いの?
うん。ただ、そこは気をつけた方が良いかもしれないけど。
どういうこと?

 

角度が付くと十字線が直線じゃ無くなるのはなぜ?

ほいほい。それではその辺を説明していくよー。
そもそも、顔というパーツは箱みたいな真っ直ぐな物体ではないよね。丸みがあったり起伏があったりと、パーツ自体が曲線になっている部分も多いです。
なので、アタリを描く時に四角ではなく丸という形を使うんだと思うんだけど、そこで膨らませた風船なんていうものを用意してみました。これにちょちょいと十字線を描いていくよー。
あっ!分かった!球面は湾曲しているから、角度が変わると引いた直線が円弧になるってことなんだ!
そうなのです。こんな風に風船に真っ直ぐに十字線を描いたとしても、風船の向きが変わると線の形は風船の表面に合わせて線は湾曲するよね。何故なら、風船の形は直線の立方体ではないからだ。角度が付いた絵のアタリ線が直線ではなく曲線になっているのは、アタリの表面を球面として捉えているからだよ。

角度によって線は湾曲する

でも、直線で描いても良いってさっき言ってたけれど、それは何で?
その理由は直線でも描けるからですよ。ルーミス先生の本にも、正中線は真っ直ぐに下ろして説明している描き方もあるじゃないですか。
そうなんだよね。あれ?じゃあ、何で気をつけた方が良いって言ったの?
ああ。それは、正中線を真っ直ぐに下ろすと、配置するパーツの変形がや重なりの調整がやりにくいと感じる場合があるからです。

 

曲面は単純な多面体ではなく、複雑な多面体である。

変形や重なり?
うん。でもまぁこの辺は、一番始めにどのお手本から入るかによって変わってくると思う。ルーミス先生のやり方から入ればそこまで違和感が無く受け入れられるんじゃ無いかな?
でも、ナカさんはやりにくいって感じるんだよね?
うん。と言うか、凄いやりにくかった。詳しい事は別記事でまとめていくけど、その時に思ったのは、曲面は単純な多面体じゃないんだってことであります。
単純ではない多面体とは?
うーん……。あんまり上手く説明出来ないけど、箱ってさぁ立方体だよね。この場合、箱を作るための面は全部で6つになるワケです。
突然の数学になった!?
数学らしい数学では無いぞー。で、話を戻すけど、さっき箱は六面体と言ったけど、それを絵で描くためには3つの四角を用意すればいいんだ。

箱を描くには面を3つ用意すればいい

立方体と分かるように描く場合、真正面に一枚、上に乗っかる平行四辺形が一枚、右か左にくっつく側面の平行四辺形が一枚奥になって隠れる残りの3枚(背面・片側の側面、底面)は描かなくてもこれだけで箱の形ってことはわかるじゃん?
そうだね。3面が見えれば立方体だってことはちゃんと分かるもんね。
でも、しっかりした顔を描こうとすると、3枚の四角では足りないんだ。その理由は、顔というパーツが複雑な曲面になっているからであります。
それは、さっきの風船の話で出ていた、表面を球体として捉えるっていう部分と関係があったりするのかな?
ものすごく関係あります!まず、頭全体を円として捉える場合その表面は球面になるんだけど、この球面に直線を描くとすると、何本かの角度を変えた細切れの線を繋げる必要があります。そしてそれは、線をなめらかにすればするほど本数が増えていくのです。
六面体より八面体の方が丸に近くなるけど、面は沢山増えちゃうってことだね。面の数が大きくなればなるほど、より球という形に近づいていくって感じかな。
そうです。実際顔を触ってみると分かると思うけど、顔は骨の形に合わせて湾曲しているよね。頭蓋骨を簡単な図形に置き換えると球として考えた方が分かりやすいじゃないですか。

球面に合わせて細切れの直線を配置する

真正面の場合は球体の一番膨らんでいる部分が目立たないからアタリの線を真っ直ぐに下ろしても違和感は感じないけど、角度が変わると顔の中心が上下・左右にずれてくるから、隆起する曲面が目立ってしまう。なので、その辻褄を合わせていかないとパーツ配置が上手くいかないってことになったりするのだ。
それを回避するためには、球体の表面に沿うように線を細かく切って繋げないといけないってことになるの?
うん。でも、その作業って面倒臭いじゃないですか。それなら初めから曲線で描いた方が手間が省けるという事です。
へぇ。
それに、初めから曲線で考えておけば、クルクル角度を回転させたとき、極端な角度になってもアタリ線を描き込みやすくなったりして。
そこは慣れも必要かなぁ。でも、確かにアオリやフカンが強い絵だと、曲線で描く方が角度は掴みやすいかもしれない。
うん。でもまぁ、曲線を細切れにした多面体で考えるという部分は、今は頭の隅に置いておけば良いけど、どこかのタイミングでキチンと向き合った方が良い部分でもあると思う。
その辺は記事をまとめながら説明してもらえるって感じだと見た。待ってる!
ほーい!

 

まとめ。

と言うわけで、今回のまとめですぞ。
アタリの線にはそれぞれ意味があって、その意味が分かれば使いやすくなるって感じだね。
応!後は、描きたい角度によって直線にするか曲線にするかを選べば、バランスも取りやすくなるんじゃ無いかな?
でも、それには慣れが必要です。簡単にできる気がしない。
あー……それを言っちゃあお終いだよ。まぁ、とにかく、目で見て角度を覚える事がまず大事なんじゃないかな?

というわけで、今回の記事のポイントはこんな感じになりました。

・アタリ線にもそれぞれ意味がある。
・丸は頭全体の大きさを決めるためのもの。
・縦線は身体の中心がどこにくるかの目安(正中線)。
・横線は瞳の位置がどこにくるかの目安。
・丸の表面は球体として捉えるべし。
・顔を構成する面は意外と複雑である。

 

ところでー…実は私、顔のアタリは四角で取ってるんだよね。
ナンデスト!?
髪の毛を入れた大きさの四角を描いちゃうの。まぁ、それでもアタリあんまり役に立ってないんだけど。
……というか、四角で取るという方法は盲点だった。……今度、そのやり方教えてよ。
え!?そのアタリって、顔の大きさと方向を決めるだけの四角なんだけど!どんどんずれるから意味ないよ!
でも、実際水高さんと自分ではやり方が違うっぽいから、ブログのネタにはなるなーって。ということでヨロシク!
ちょっ!ナカさーん!!
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