何となくで練習してもそれって遠回りかも? 描き方は考えなきゃダメなんだってば。

絵がうまへた3絵が上手くなりたい。でも下手なんだ。

「絵が上手くなりたい。でも下手なんだ。」の記事も、気が付けば3つめになりました。

前回は【練習するためには目標を明確にした方が良いんじゃ無いかな?】という話をしていきました。

前回の記事はコチラから↓

それを見失ったら方向性が分からない。先ずは絵を描く前に目標を決めておこう。
練習を頑張ると言っても、具体的にどう頑張ればいいのか分からない。そんな風に感じて途方にくれる結果、いつまで経っても行動に移せない。そんな場合は、気になるものをメモしてリスト化し、自分の興味がどこに向いているのかを客観的に見直してみると、前に進めるかもしれません。

今回は、描き方を考えていくと言うところを掘り下げて考えていこうと思います。

この話の登場人物はこの2人。

絵賀 平太(えが へいた)……絵が上手くなりたいと頑張っている。

駒絵 画斗(こまえ かくと)……平太に絵の描き方をアドバイスしてくれる。元々絵は上手くなかった。

それではいってみようー!

 

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では! 早速実践してみようとなる前に、今まで描いた絵を見直してみようか。

絵が上手くなりたいと思っている人の中には、何もせずただぼーっと時間を過ごしているというわけではない人もいます。

絵が上手い人やネットでもらったアドバイス通り、とにかく絵を描いて、描いて、描きまくっている人も居るはずです。

そうやって頑張った部分は、成果として手元に残る物なのですが、本人が上手く描けた! と感じても、見せた人から返ってくる反応がイマイチと言うこともあったりしますよね。

 

描きたいって思える目標は設定出来たし、じゃあさっそく描くぞー!!

 

ハイ、ストーップ!!

 

何で!?

 

先ずはコレを見ろよ。

 

大量の絵

 

…………紙?

 

これは全部、今まで平太が描いてきた、大量の絵だよ!!

 

おお! こうしてみるとかなりの量があるんだな! 俺、超頑張ってるんでね?

 

ハイハイ、頑張った頑張った。

 

何だよ。感情全然籠もってねぇじゃん。

 

確かにこの枚数は平太が頑張った結果には違い無いよ。でも、よく見てみろよ。

 

何を今更! こんだけ描いてるんだから、当然上手くなってるはずだろ??

 

平太さぁ……コレを見て、本当にそう思えるのか?

 

もちろんだって! どれどれ……

 

下手な絵

 

…………

 

で、結果は?

 

……これっぽっちも上手くなっていませんでした

 

だろうな。

 

なっ、何だよ!! 馬鹿にするんなら向こう行けよ!

 

違うわいっ!! 取りあえず話を聞けっつーの!

 

ハイ。で?

 

これだけ大量に絵を描いてるのに、なんでこれっぽっちも上手くならないのはなんでだと思う?

 

俺が知るわけないだろ。

 

……デスよねー……。

実際、絵の描き方のアドバイスや添削のやりとりを見ていると、こんな風に沢山絵を描いているのに上達が感じられず、何故そうなってしまうのかが分からないという反応をしている様に感じる人が居ます。

こう言う状況の場合、どれだけ絵を描き続けようが、前に進むことが出来ず停滞してしまう可能性が高い事もあるんです。

沢山描けば上手くなる人は改善点や方法を何となく感覚でつかめる人なので、言葉で説明しなくても自力で答えを見つけることが出来るのですが、感覚でつかめない人の場合はというと、説明をして理解をして初めて、何が問題になっているのか、どこで躓いてしまっているのかを自覚することが出来ます。ただ、そこを説明してくれる人はあんまり見かけることはありませんが。

 

量をこなすだけが大事なことじゃない! じゃあ、他に何をすればいいの? って思うよね。

まぁいいや。確かに絵が上手くなるためには沢山描く必要はあると思うよ。でも、それってただ描けば良いって話じゃないんだよ。

 

量をこなせば上手くなるってみんな言ってるのに?

 

量をこなすの意味が違うんだって。平太が描いてるような絵ばっかりだったら、量が増えても意味なんて無いだろう?

 

じゃあ何だよ!こんなのでも描けば良いってか!?

 

あたり

 

……うーん……まぁ、簡単に言えばそうなんだけど、そうじゃないって言うか。それじゃあ聞くけどさ、絵を描くときに何でアタリを取るのか分かってんのか?

 

は? そんなの簡単だろ?

 

簡単?

 

だって、講座にそう書いてあるし、みんなが描いてるからに決まってんじゃねぇか。

 

…………うん。それはある意味正解だけど、間違ってるでもあるんだよ。

 

どう言うことだよ?

アドバイスにある言葉を何故やってみるのかを改めて考えてみると、結構、「そうやって書いてあったから」や「みんながやってるから」という言葉で片付けたくなってしまうことがあります。

ですが、この考え方が、上達のための一番の落とし穴になっていたりしませんか?

 

アタリをとるのは、描こうとしている絵の情報を整理するため。図形を描くときの補助線みたいなものだと思えば分かりやすいかな?

そうだなぁ……。例えばだけど、真っ白な紙の真ん中にリンゴを描きたいとするじゃん?

 

おう。

 

その場合って、まず始めに紙の真ん中に丸を描いておいたりすることがあるだろ?

 

あー……確かに描くこともあるな。

 

りんご

 

それって、こんな感じのデフォルメ絵で描こうが、デッサンに近い写実的な絵で描こうが、ココに描きたいっていう目印の丸を描くことに違いは無いよな?

 

まぁ、リンゴは丸いからな。

 

紙の位置

 

…………この丸っていうのさぁは、『紙のこの辺りにリンゴを描きたいと思っているよ』っていう目印として描いておくものなんだよ。だから、紙の左側に描きたい場合は左側に、右側に描きたい時は右側に同じように丸を描いて目安を作るんだ。

 

ふむふむ。言われてみれば確かに。

 

それじゃあここで、一つ質問だ。今の説明を踏まえて、何故絵を描くときにアタリを描くのかっていう理由は理解出来たか?

 

だから、講座に(以下略)

 

違うと言っている!!

 

ブハッ!? 何すんだよ!!

 

良いか? テメェ。さっきも説明したと思うが、アタリっつーんは、ココにこの絵を描きますよっていう目安だっつーの!

 

…………

 

このアイテムをここに描きます! っていう指示書みたいなもんだって思えばいいんだよ!俺の言ってる意味分かるよな?

 

はい……。

講座にアタリを先に描くと上達しますよとあるから描いてみている。そんな感覚で絵の練習をしている場合、このアタリにはどう言う意味があるんだろう? と一度考えてみて欲しいと個人的には思ってしまいます。

この疑問を持つか持たないかによって、「もしかして、こうやったら上手くなるのかな?」という気付きが来るタイミングが早くなることもあるかも知れません。

 

絵を描く=絵を組み立てる。絵を完成させるためには、材料を使ってパズルをしていかないと意味ないよね?

アタリを取るっていう作業はつまり、この場所にこのアイテムを置いて下さいっていうレイアウトの指示や、このブロックをココにはめ込んで下さいっていうパズルとかと一緒ってワケ。
それは顔やバストアップを描く時も、全身図を描くときも一緒で、人間や動物、風景を描くときもぜーんぶ一緒なんだよ。

 

うーん……何となく分かるような、分からないような……

 

どんなに複雑な形だって、その形を簡単な図形に置き換えることは可能なんだ。例えば二足歩行の猫を描こうとした場合、顔は丸、耳は三角。胴体は四角や円柱みたいな感じで形を置き換えて組み合わせれば、何となくそんな形になったりするんだ。

 

へぇ。

 

絵柄っていうのはさ、この基礎パーツに被せるための着ぐるみみたいなものなんだよ。一人一人違う様に見えても、着ぐるみを脱いだら中身は一緒ってことだね。

 

ふぅん……ん?

 

見た物をそのまま描ける場合はこういう作業って必要無いんだけど、それが出来ない場合は、難しい事を簡単な方法に置き換えて作業出来るように訓練する必要があるんだ
初めから完璧に描こうとしても、分からないものは再現出来ないことの方が多いんだから、何がどうなっているかを理解するために自分が分かるレベルまで図形を変更していく。そしてそれを組み合わせて形を理解すると言うことが必要になってくるんだ。

 

うぅ……それ、でも面白くないんだが。

 

面白い・面白くないじゃなくて、上手くなりたいなら考え方を広げろって話だって。文句言う前に先ずはやってみる! それでも向いていないなら別の方法を考える。コレが大事なんだよ。

絵を描くにはただ手を動かせば良いわけでは無く、描きたい物を見る、それを記憶(理解)する、そして手を動かすという行程が必要になります。

絵がなかなか上手くならないと悩んでいる人は、描きたい物を理解するというところが弱いことも多いです。

描きたい物を理解するを実践してみた場合、見て瞬間的に分かる人と、色々と考えてみて漸く理解出来る人がいますよね?

見て瞬間的に分かる人は絵を描けば描くほど絵が上手くなりますが、考えて漸く理解出来る人は、描き続ける他に描き方を考えるという行程が必要になってくるわけです。

そして、それを理解するためには、自分が分かるレベルにまで情報をかみ砕く必要があります。

 

とても複雑な形のオブジェを描くために、色んなグリッドを引いて、補助線でアタリを取って形を整え、少しずつ仕上げていく。

一見効率が悪いようにも見えますが、そうやって細部を理解することで、寄り精密に絵を仕上げるという事もあります。

 

分からない事は簡易的に分かるに情報を置き換える。この訓練が出来ないと、どんなに絵を描き続けても上達したという実感が得られず成長が止まってしまうこともあるかも知れません。

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